代表 武藤勇
ARTSGRAVITYの前身となるN-mark は現代美術作家の武藤勇、野田利也により1998年12月に設立。既存のシステムに頼ることなくアーティストが活躍できるアートシーンの創出と、東海地区を中心とした独自の文化芸術の普及と振興を目指し、アートスペース、ギャラリー運営、アートプロジェクトの企画、展覧会のコーディネートなど20年以上にわたり名古屋市を拠点に事業を行ってきた。代表の武藤勇が中心となり、行政や企業、地域団体と共に実施した事業は50件を超える。
代表的なものとして、2009年「名港ミュージアムタウン」(港まちづくり協議会主催)、同年あいちトリエンナーレPR事業USTREAM配信「世界の塔の下から」企画運営、2011年横浜トリエンナーレ連携事業「新ナゴヤ島」(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団)、2012年野外音楽フェス野外アート展「OTONOTANI ART PROGRAM」、2013年「くうちゅう美術館」(名古屋テレビ塔)、2021年「都市の方舟」(名古屋市委託事業)、2014年より毎年「中川運河リミコライン・アートプロジェクト」(名古屋都市センター)を開催している。
また、アートを介した空きビルの新たな利活用にもたずさわり、2012年、名古屋市内の問屋街長者町の空きビルを改修しクリエイティブな会社や団体が入居する「長者町トランジットビル」として生まれ変わらせる。ビル内には自主運営によるアートスペース「N-MARK B1」をオープンし、プライマリーギャラリーとして作品の展示販売や、運営。2013年にはあいちトリエンナーレの会場として利用された。2018年、名古屋市中村区黄金町の空きビルをパフォーミングアーツと現代美術のアーティストが集うシェアアトリエに改修した「黄金4422.bldg」をオープン。2020年、あいちトリエンナーレ会場となった空きビルをアート・建築・デザイン・音楽など様々なジャンルの文化が融合する「長者町コットンビル」としてオープンさせている。
2020年以降のコロナ禍において、多くのアーティストが発表の場と機会を失い、制作活動に大きな影響を与えている。私たちはこれまで20年以上若手アーティストや実験的表現を志す個人、団体の表現の場として数多くの展覧会、イベントを開催し、アーティスト・アート関係者・クリエイティブを生業とする個人や団体とのネットワークが培われており、このネットワークを強みとして活かすことで、ウィズコロナ・アフターコロナに対応しながら今後も積極的に展覧会を開催し、東海地区のアートシーンの再興と文化芸術の充実と発展を目指した活動を継続しています。
展覧会歴、ディレクターの来歴 名古屋芸術大学、デザイン科、造形実験コースを卒業。北九州にある現代美術の専門教育機関「CCA北九州」で学ぶ。名古屋から世界に発信してくための拠点として98年に「N-mark」を設立。名古屋港の巨大な倉庫を使ったアートプロジェクトや、名古屋港の賑わいづくり事業など、多くのアーティストの展示や野外イベントを企画運営。全国のアートプロジェクトをつなぐ「アサヒアートフェスティバル」の実行委員、日本全国のアートスペースをミーティングしながら訪ねて回る旅、「ミーティングキャラバン」の実施。全国各地のアートを流通させる実験的な取り組み「カフェライン」などを実施。2005年バンクアート出版から書籍化。2008年情報科学芸術大学院大学[IAMAS]修士課程修了、メディアアートやプログラミングなどを学ぶ。あいちトリエンナーレをきっかけにアートコンプレックスビル長者町トランジットビルの運営や、長者町コットンビル、黄金4422ビルをコーディネート、その場をアートの活動拠点の一つとしてプロデュース、N-MARK B1ギャラリー、N-MARK 5Gギャラリー、グラウンドギャラリーなどの運営を始める。 ギャラリーでは年間3~8回のプライマリーの個展を企画。年間1~2つのアートプロジェクトのキュレーションを企画実施する。